マックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインを飾って、チームとして開幕10連勝を果たしたレッドブル。結果だけを見れば、向かうところ敵なしのように見えるが、F1第11戦イギリスGPでは、じつはスタート前の時点でふたつのトラブルがレッドブルを襲っていた。
ひとつは、フェルスタッペンの怪我だ。スターティンググリッドへ着こうとレコノサンスラップを終えてホームストレートに帰ってきたフェルスタッペンの右手にはテーピングが巻かれていた。よく見ると、テーピングは手の甲と中指の付け根に巻かれており、フェルスタッペンが中指の付け根付近を捻挫、もしくは外傷を負った可能性が高い。
レース前のシミュレーションでは15番手からでも表彰台圏内までポジションを戻せると予想していたレッドブル陣営だが、結局6位に終わったのは、フロアのダメージが完全に修復しておらず、空力に何らかの影響があったからかもしれない。
イギリスGPでの優勝&6位は、こうした小さな問題を克服した結果と見るべきか? あるいは開幕11連勝へ向けての不吉な予兆を示す何かのサインなのか? その答えは、1週間後のハンガリーGPでわかるだろう。