通行止めの川辺橋に仮設橋設置へ 岡山県 8月中の完成予定

通行止めになっている川辺橋。橋脚と橋桁を撤去した部分に仮設の橋を架ける。奥は新川辺橋

 岡山県は14日、橋脚が傾き通行止めになっている高梁川の川辺橋(総社市清音上中島―倉敷市真備町川辺)について、橋脚と橋桁を撤去した部分に仮設の橋を架けると発表した。川辺橋は自転車・歩行者専用で、応急的に通行路を確保する。梅雨明け後に着工し、8月中の完成予定。

 仮設の橋は長さ85メートル、幅3メートルで、鋼製の橋脚2本と橋桁を設置する。現在は北側にある自動車用の新川辺橋に自転車・歩行者用の通行帯を設けているが、幅が狭いため車との接触などが懸念される状況だった。通行帯は仮設橋の完成後に撤去する方針。

 一方、県は川辺橋の本復旧に向けて、損傷前の状態に戻す原形復旧や新たな橋への架け替え、新川辺橋の拡張などを視野に国と協議していると説明。いずれの工法を採用しても、完成に数年を要するとしている。

 橋脚の傾きは5月8日に判明。前日の大雨の影響とみられ、県は損傷した橋脚などを既に撤去した。橋の残りの部分については安全性に問題はないという。

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