不発弾か 土中から砲弾、住民一時避難 青森・南部町

 青森県南部町森越の住宅建築現場で13日午後3時ごろ、作業員が砲弾のような形状の物体を土中から発見、三戸署に届け出た。同署は不発弾の可能性があるとして、現場につながる道路を通行止めとし、半径200メートルの住宅の住民に避難を呼びかけたが午後8時27分、陸上自衛隊が物体を回収、爆発の危険性がないとして通行止めなどを解除した。

 物体は長さ30センチ、直径10センチで、住宅建築現場の外構工事中に見つかった。町は役場併設の「いちょうホール」と剣吉公民館に避難所を開設。同日午後8時15分現在で、11世帯31人が避難した。現場隣家の名久井秀和さん(75)は同公民館に避難。名久井さんによると、現場は一般住宅の建築中で、住宅はほぼ完成し外構などの工事を行っていたという。同署は自衛隊に物体の処理を依頼、午後7時15分ごろ、陸自9師団の処理班が現場に到着し、爆発の可能性がない砲弾と確認、隊に持ち帰った。

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