彦根の女性アクセサリー作家、仏・ジャパンエキスポに出展 インスタで目に留まり招待 「夢がかなうこと見せたい」

ジャパンエキスポに向け、準備を進める門脇さん(彦根市南川瀬町)

 四季の花やフルーツをはじめ、歌舞伎役者や百人一首の絵柄、樹脂粘土で一から作ったにぎりずしのピアスなど、さまざまなアクセサリーが並ぶ。フランスでの「ジャパンエキスポ」に出展するアクセサリー作家門脇好美さん(49)の滋賀県彦根市の自宅兼アトリエには「ビールと枝豆」のデザインもあり、「季節感や笑いも盛り込み、見ているだけでも楽しい気分になってほしい」と紹介する。

 物を作ることが好きで、8年前からアクセサリー作りを始めた。平日は東近江市の運送会社への出勤前、朝3時から3時間ほど創作。長女の紗弥香さん(20)と長男柊駕(しゅうが)さん(15)への思いを込め、「SAYA&SYUU」の名前で活動し、土日曜は京都や大阪などのイベント会場で出店している。

 7月13~16日にパリ郊外で開かれたジャパンエキスポは、世界最大級の日本文化の総合博覧会。主催者と連携する日本の一般社団法人がインスタグラムで門脇さんの作品を目に留め、招待された。「自分の作品を世界に出すチャンス」と、クラウドファンディングで参加費用をまかない、世界デビューを果たす。

 会場のブースでは、アレルギー対応のピアスやイヤリング、キーホルダー、ネクタイピンなど500点を出展。日本好きな外国人に、世界遺産登録を目指す地元の彦根城の魅力をアピールしようと、お城の四季の様子をデザインしたアクセサリーも製作。登録推進のポスターも貼り、盛り上げる。柊駕さんも手伝うワークショップも開く。

 期間中は各国から25万人が来場するといい、「日本の美しい季節を感じてほしいし、ワークショップを通じて外国の方の感性も吸収したい」と語る。そして2人の子どもや同じシングルマザーに「いくつになっても、頑張っていれば大きな夢がかなうことを見せたい」。

四季の花や日本の伝統文化を感じさせるピアスなど
世界遺産登録を目指す彦根城の魅力を伝えるアクセサリー

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