ビール類 上期出荷量1%減 業務用・家庭用の比率で明暗

キリンビールなどの推計によれば、ビール類市場全体の1―6月出荷数量は、前年同期比99%となった見込み。出荷量ダウンは半期ベースでは2年ぶり。

12日に発表された酒類大手4社の上期実績は別表の通り。引き続き業務用の回復が進んだ一方、昨年10月には各社が酒類全般で値上げを実施したことから、コロナ禍の家飲みに支えられ伸びていた家庭用は苦戦。各社の実績も業務用・家庭用の販売比率によって明暗が分かれる形となった。

主要ブランドの上期実績は「スーパードライ」(アサヒビール)が104%、「一番搾り」(キリンビール)が108%、「黒ラベル」(サッポロ)113%など。ビールカテゴリーが35%増で推移するサントリーは主力「ザ・プレミアム・モルツ」が堅調さをみせるほか、4月発売の新ブランド「サントリー生ビール」の販売計画を上方修正するなど好調だ。

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