埼玉でも自公関係に亀裂走る?維新候補擁立で埼玉の議席はどうなる?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年7月13日に公開された動画のテーマは……埼玉の自公関係は?衆院選埼玉展望

ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお招きし、埼玉における衆院選の展望について語っていただきました。

東京での選挙協力解消が埼玉にも影響?現職議員の心の内とは?

【このトピックのポイント】
・埼玉14区の公明候補推薦で地元は反発するも、他選挙区の自民党現職にとっては「どうでもいい」
・公明党の応援がなくなれば大変だけど票が減る・負けるとは限らない
・埼玉で維新が小選挙区勝利は難しい。ただし比例票は確実に増やす

衆院埼玉14区 公明候補推薦に自民党県連が反発

自民党本部は埼玉14区で公明党候補を推薦する考えを示し、地元県議らが反発しています。

地元からすると、10増10減で1増えた埼玉の選挙区を公明党に譲る形となり「14区はまるで東京28区のいけにえだ」との批判も出ています。

豊田氏によると、この件は立場によって捉え方が全く異なるとのこと。県議・市議・市長といった地元政界の立場からすると、自分の選挙区に自分の政党の候補者・議員がいないことは大問題です。

一方で、現職の衆院議員にとっては公明に応援してもらうこと、ひいては自分が当選することが最優先。自分の選挙区ではない14区に誰が立つかはあまり関心がないようです。

MC鈴木邦和「もし豊田さんが14区以外の現職の衆議院議員の立場だったら全然譲ったらいいという感じですか?」

豊田氏「も~持ってっちゃってください!それで公明さんが自分の応援頑張ってくれるほうがよっぽどいいわけですよ」

立場によって捉え方に違いはあるものの、自民党全体としては連立政権のために自公の関係に亀裂を入れるのは避けたいところ。一方でむやみに選挙区を持っていかれる状況も望ましくありません。

公明党からすると大阪・兵庫の議席が維新に奪われかねない危機にさらされており、他の選挙区で議席を確保したいという思いがあります。豊田氏は「うまく調整しないといけないところ」とコメントしました。

東京と同様に埼玉でも公明党が自民党候補を応援しない場合、選挙結果にどこまで影響するのでしょうか。

豊田氏は、公明党が応援しなかったとしてもその票がゼロにはならない点に言及。

さらに2022年の参院選で公明党の推薦なしで再選した自民党議員を例に挙げ、「単純にこれが減ったら落ちるというだけではなく、色んな要素が絡む」と一概に予想することは難しいとしました。

豊田氏「公明の支持がなくなったら大変ってのもそれはそう」

2021年衆院選 埼玉の結果を振り返る

2021年の衆院選で、自民党は比例復活3名を含む全15選挙区で議席を獲得しています。

次期衆院選では維新が全選挙区に候補者を擁立する方針を打ち出していますが、それによってこの状況はどう変化するのでしょうか。

豊田氏は、維新が現職含め91人の擁立を発表していることや、馬場代表の発言を踏まえ150人前後の候補を擁立するのではと予想。

近畿圏以外の小選挙区で議席を獲得することは難しいものの、比例票を増やし比例復活で議席を増やすのでは、としました。

MC鈴木「維新は前回、埼玉では比例復活2だったんですがどのくらいになりそうですか?」

豊田氏「ぶわーっとは増えないと思いますよ。上積みはすると思います」

維新の票が増えると、自民と立憲のどちらに利するのでしょうか。

豊田氏は自民党、野党、無党派とあらゆる票を集める維新の性質に言及しつつ、基本的には野党で票が割れ自民党に有利になるのでは、と分析しました。

MC鈴木「埼玉というエリアで見たときに自民党に有利に働きそうですか?」

豊田氏「今の時点でも立憲さんが小選挙区で勝っているところもあるので(中略)選挙区ごとにも違うし、人によっても違うし、あるいは新しく立つ方にもよると思うので、押しなべてどうかっていうのは難しいですね」

動画本編はこちら!

選挙協力ってどんなことするの?元衆議院議員が実体験を解説!

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