女逮捕…経理責任者なのに息子口座に会社資金を送金 会社に放火も 経営管理まで任された女、逮捕4回目

工場全焼、元社員を再逮捕 社の資金を横領した疑い

 埼玉県川越市内の工場が4月に全焼し、当時経理担当社員だった女が火を付けた疑いで逮捕された事件で、川越署は11日、業務上横領と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿・仮装)容疑で、同工場の元社員で三芳町藤久保、無職の女(61)=非現住建造物等放火容疑などで逮捕=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、同市内の食品製造機器メーカー「ツジ・キカイ」の経営管理部マネジャーとして、同社名義の預金口座の管理や取引先への支払いなど、経理業務の責任者を務めていた2020年4月6日から21年5月13日までの間、5回にわたって、インターネットバンキングを利用して、同社名義の預金口座から女の長男名義の口座に計約156万円を振り込んで同社の資金を横領するとともに、犯罪収益の取得が発覚しないように仮装した疑い。

 同署によると、女は同社工場に火を付けて全焼させた疑いで、5月に逮捕。その後、放火に至った動機などを捜査する過程で、経理の不正が明らかになったという。

 女は4度目の逮捕となった今回の容疑について、「黙秘します」と供述。このほかにも、会社の資金に関して不正を重ねていたとみて、余罪を調べている。

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