賃金上昇「なし」85% 子育て中の困窮世帯調査

2022年夏と比べ賃金上昇があったか

 貧困問題に取り組む認定NPO法人「キッズドア」(東京)は、子育て中の困窮世帯の85%が昨夏と比べて賃金上昇がなかったと答えたとの調査結果を発表した。担当者は「非正規雇用のひとり親が多く、賃上げの流れが行き渡っていない」と分析。年収を増やせるよう職業訓練などの就労支援が必要だと訴えた。

 5月下旬から6月上旬、キッズドアの物資・就労支援を受けている子育て世帯にインターネットで調査し、1538人が回答した。

 賃金が昨夏よりも上がったとの回答は14%にとどまった。2023年の世帯所得に関し、86%が「300万円未満」と予想している。

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