【ベガルタ仙台】伊藤彰監督解任、堀孝史コーチ昇格。「豊富な経験と実績」クラブは評価

現在13位、プレーオフ圏まで9ポイント差。

J2リーグのベガルタ仙台は7月13日、伊藤彰監督を解任し、堀孝史コーチの監督昇格を発表した。堀監督は浦和レッズ、東京ヴェルディに続きJリーグでは3クラブ目の指揮となる。

堀伸監督はクラブを通じて、「伊藤彰監督の後を受け、チームの指揮を執ることといたしました。今シーズン、コーチとして同監督と共に歩んできた身として責任を感じていますが、シーズンはまだ終わっておりません。J1昇格に向かって選手、スタッフ共に全力で戦います。ベガルタ仙台に関わる皆さまの応援、声援、支援に感謝しています。引き続き共に戦ってください。よろしくお願いいたします」とコメントしている。

また、仙台の市役所出身である板橋秀樹社長は次のようにコメントしている。

「堀孝史新監督は今シーズン、ベガルタ仙台のコーチを務めていただいており、またこれまで様々なチーム、カテゴリを指導してきた豊富な経験を持ち、AFCチャンピオンズリーグでアジア制覇を果たすなど実績も申し分ない方であると考えております。

堀新監督を先頭に、残り17試合、着実に勝利を積み重ね、クラブ創設30周年をJ1で戦うという目標に到達できるよう、引き続きクラブ一丸となって戦ってまいります。みなさま熱い応援をよろしくお願いいたします」

仙台は現在、8勝8分9敗の勝点32で13位。プレーオフ圏6位まで9ポイント差。

コロナ禍で外国籍の監督を招聘するには困難な時期が長かったことも影響し、特にJ2リーグでは近年、同じ顔触れによる監督の入れ替えが続いている。仙台の指揮官人選もその傾向に流れつつある。

今回「経験と実績」という一般的には響きはいいものの、サッカー面の具体性を欠くワードが優先されての人選に。もちろん、仙台はまだまだプレーオフ進出のチャンスがあり、戦況を一変する余地は十分ある。熱いベガルタサポーターやファンの心を魅了するサッカーを展開できるのか。タレントは揃うだけに、堀監督の手腕が仙台の命運を握っていると言って過言ではない。

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