“リトルデーモン”360人歓喜!『ラブライブ!サンシャイン!!』ヨハネ誕生祭に声優・小林愛香さん降臨 地元商店街とファン一体で祝う

7月13日、静岡県沼津市内のホテルで、沼津を舞台にしたアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する「ヨハネ」こと、津島善子の誕生日を祝うイベント「あげつち商店街×ラブライブ!サンシャイン!! ヨハネ誕生祭2023!!」が開催されました。

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ヨハネは、7月から放送中の『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフアニメ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』の主人公となっていて、リトルデーモン(※津島善子ファンの意)たちの気持ちが高まっている中、ヨハネ役の声優を務める小林愛香さんのサプライズ登場などもあり、会場は熱気に包まれました。

バースデーケーキを前にポーズを決める小林愛香さん=7月13日撮影、沼津リバーサイドホテル

平日開催でも2倍以上の倍率 参加者は選ばれし360人

このイベントは、作中でヨハネが住んでいるマンションのモデルのエリアにある「あげつち商店街」が主体となって、2018年に初めて開催されました。コロナ禍での有客開催中止を挟み、2023年で4回目の開催となります(WEB配信で開催されたコロナ禍の2回を除く)

毎年、定員を大きく上回る申し込みがあり、2023年は800人以上のエントリーに対して、抽選で選ばれた約360人が参加しました。北は北海道から、南は沖縄まで全国から参加があり、さらには海外からの参加者の姿も。平日の開催ということもあり、仕事を休んで参加したといった声も多く聞かれました。

地域の作品愛と行動力あってこその大規模な誕生祭イベント

アニメファンの間では、規模の大小を問わなければ、キャラクターの誕生日を有志で集まって祝うことはよくあることです。ヨハネも、2017年にファン主体の比較的大きな規模の誕生祭が、沼津市上土町にある「かのがわ風のテラス」を会場に開催されるなどしています。

一方、地域が主体となり、コンテンツホルダーの協力を得て開催する数百人規模の誕生祭は、あまり例がありません。ファンの多さと地元商店街の行動力・キャラクターへの愛の深さがあって、初めて成り立つイベントです。誕生祭以外にも沼津あげつち商店街では、ファンと楽しむさまざまな企画を継続的に開催しています。

ギラン!作品の世界観を表現した本格的なコース料理

誕生祭は、沼津リバーサイドホテル特製のコース料理を食べながら、クイズや抽選会などのプログラムで、ファンと地域が一体となって誕生日を祝って楽しむという内容になっています。

コース料理は、肉料理が「GuiltyなBeef Resonance(あしたか牛のローストビーフ温野菜と共に)」、デザートが「咲き誇れ 遠くまで…(チョコレートケーキ)」などとなっていて、作品やキャラクターの世界感を地元産の食材をふんだんに使って表現されています。

「居ても立っても居られなくて来てしまいました!」小林愛香さん登場

これだけでも、十分にファンの満足度は高いイベントですが、2023年は前年に引き続き、ヨハネ役の声優を務める小林愛香さんが登場し、会場は熱気に包まれました。

<小林愛香さん>

「今回は、津島善子ちゃんのお誕生日、そしてヨハネちゃんのお誕生日、ダブルバースデーということで、居ても立っても居られなくて、きょうは来てしまいました!」

“じもあい”がたっぷり語られたトークショー

全員で『ハッピーバースデー』を斉唱し、乾杯を終えた後、“名誉リトルデーモン”こと、頼重秀一沼津市長と6月30日に発売された『ラブライブ!サンシャイン!!』のガイドブック「るるぶラブライブ!サンシャイン!!」のプロデューサー江本典隆さんを交え、トークショーが行われました。

トークショーは『ラブライブ!サンシャイン!!』のトピックを振り返りながら、沼津について語る内容で、たっぷり1時間にわたって行われました。

全問正解者0人!?高難易度の沼津クイズ

トークショーの後行われたのは、沼津に関するクイズ大会。「マルサン書店仲見世店がオープンした年は?」「上土朝日稲荷神社は何回場所を移しているか?」といった沼津市民でも知らないような難しい内容ばかりでした。

市長をはじめ、“沼津通”が集まったイベントならではの難易度でしたが、さすがに9問全問正解した参加者は1人もいませんでした。沼津のことをもっと知って好きになってほしいという、商店街の想いが込められたクイズ大会でした。

「みんな沼津を盛り上げたいという気持ち」参加者の声

最後は、恒例となっている地元産の商品や『ラブライブ!サンシャイン!!』のコラボグッズなどが当たる抽選会が行われ、午後4時から4時間にわたって行われた誕生祭が終了しました。うれしいサプライズもあって、参加者たちは終了後も興奮冷めやらぬといった様子でした。

沼津市出身だという真剣侍さん(東京都在住)は、「沼津がこんなに盛り上がっているのは、誇らしいしうれしい。とにかくウキウキするような感覚」と話していたほか、愛知県から100回以上、沼津に来ているという服部ゆうさんは、「『幻日のヨハネ』が始まって、みんな沼津を盛り上げたいという気持ちが伝わって来た」と話していました。参加者の満足そうな様子を見て、商店街の関係者からも笑みが絶えませんでした。

「ファンのみなさんと一緒に誕生日をお祝いできるのが幸せ」

<沼津あげつち商店街振興組合 峯知美専務理事>

「ファンのみなさんと一緒に誕生日をお祝いできるのが、本当に幸せだなと思って。小林さんもファンも作品を愛し、沼津を愛し、地元愛(じもあい)って言葉もたくさん出てくるんですけど、沼津を大事に思ってくれることが、本当にうれしい。

『幻日のヨハネ』が舞台になっていることによって、さらにまたずっとみなさんとつながれる。なかなか、こんなご縁ってないと思うんですよ。沼津がこんなにも盛り上がるのは、やっぱりみなさんの力。その原動力はやっぱり“人”なんだなと思って。私たちも負けないように頑張りたいと思います」

ファンと地域とAqoursをつなぐ新たな絆『幻日のヨハネ』

市制100周年を迎えた沼津市、その歴史の一部となった『ラブライブ!サンシャイン!!』。アニメが終了し、数年が経ちましたが、その“輝き”は消えていないどころか、さらに増しているように思えます。

そして、歌と魔法と絆の物語である『幻日のヨハネ』は、ファンと地域と『Aqours』をつなぐ新たな絆として、沼津にどんな物語をつむぎ出していくのか、今後が楽しみになる笑顔にあふれた誕生祭でした。

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