岡山国際ホテル本館に露天風呂 15日オープン、市街地一望

岡山国際ホテルがオープンする露天風呂(男性用)

 岡山国際ホテル(岡山市中区門田本町)は15日、岡山市街地を一望できる露天風呂を本館にオープンする。開業50周年の記念事業の一環。宿泊客専用で、新型コロナウイルスの5類移行などで観光需要が高まる中、丘陵地に立つ強みを生かして集客力を強化する。

 4階の宴会場とテラス(計200平方メートル)を改装。浴槽は、男性用がタイル張りと陶器の2種類、女性用がヒノキの1種類で、いずれも岡山市街地の眺望と、木々の緑を楽しめる。男女の入れ替えも検討する。壁や天井などの内装には木材を多用し、外の自然と調和するデザインとした。照明は、夜景が映えるよう控えめにする。総工費は約1億2千万円。入浴券(1泊分)を1100円で販売する。

 大浴場を求める顧客の声に応えた。宿泊客をコロナ前(2018年度5万2200人)と比べて3割増やす目標を掲げる。

 豊田東総支配人は「市街地から程よく離れたホテルだからこそ、開放的で自然に囲まれた露天風呂を実現できた。現状では宴会利用が売上高の6、7割を占めるが、宿泊の比重を高めたい」と話している。

岡山国際ホテルがオープンする露天風呂(女性用)

© 株式会社山陽新聞社