円、一時137円27銭に上昇 日米の金利差縮小で

 14日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで一時1ドル=137円27銭に上昇し、5月中旬以来、約2カ月ぶりの円高ドル安水準を付けた。米国のインフレ鈍化傾向を背景に、日米の金利差縮小を意識した円買いドル売りの動きが広がった。

 午後5時現在は前日比14銭円高ドル安の1ドル=138円22~24銭。ユーロは77銭円安ユーロ高の1ユーロ=155円10~14銭。

 13日に発表された米卸売物価指数が市場予想を下回り、米FRBによる年内の追加利上げの回数が減るとの思惑が強まった。朝方に円買いドル売りが進んだ後、国内の輸入企業が決済に使うドルを買う実需の動きなどから1ドル=138円台に下落した。

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