福井県立恐竜博物館リニューアルオープン 新館の“小タマゴ”誕生、待ちわびたファン続々

リニューアルオープンし、大勢の家族連れらでにぎわう福井県立恐竜博物館の常設展示室=7月14日、福井県勝山市村岡町寺尾

 大規模改修のため昨年12月から休館していた福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)が7月14日、リニューアルオープンした。再開を待ちわびた恐竜ファンら約2200人が訪れ、国内初公開となる草食恐竜「ブラキロフォサウルス」の実物ミイラ化石など拡充された展示を観賞したり、増築した新館での化石研究体験などを楽しんだりした。

 オープンに先立ち新館内で記念式典が行われ、杉本達治知事や恐竜博物館と姉妹提携する海外の博物館関係者ら約160人が出席。杉本知事はあいさつで、来春の北陸新幹線県内延伸を見据え「福井といえば恐竜ということを全国に発信し、より多くの人たちに来てもらえるようにしていきたい」と意気込みを示した。この後、正面玄関前で関係者がテープカットした。

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 開館時には、来場者と一緒にセレモニーを実施。谷川由美子館長が「研究の成果を反映した(本館の)展示を見てほしい。新館では本物の研究を体感してもらえると思う。存分に楽しんでほしい」とあいさつ。行列に並んだ家族連れら約300人がカウントダウンし再開を祝った。

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 県立恐竜博物館は2000年7月14日に開館。増改築を伴うリニューアルは今回が初めてで、本館より一回り小さい卵形ドーム「小タマゴ」が特徴の新館を増築するなどした。総事業費は93億9千万円。本館は展示する恐竜の全身骨格化石を44体から50体に増やした。新館は高さ9メートル、幅16メートルの画面3面をコの字形に配置した特別展示室で迫力満点の恐竜の映像を見られるほか、クリーニングの体験などができる化石研究体験室を設けた。

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