ゾウの赤ちゃんまもなく誕生…札幌円山動物園 全国初の“飼育方法”

札幌市の『円山動物園』では、アジアゾウの赤ちゃんがまもなく誕生します!

日本では前例のない飼育方法での出産なんだそうですよ。

円山動物園のアジアゾウ

札幌市の『円山動物園』には5年前、4頭のアジアゾウがやってきました。

4頭の世話を担当する飼育員の鎌田祐奈さんは、ゾウたちがミャンマーにいたときも見ていたそうで、「ここまで元気に暮らしていてすごく嬉しい」と話します。

「準間接飼育」とは

『円山動物園』では、「準間接飼育」でゾウの体調を管理しています。

「準間接飼育」は、ゾウにストレスを与えないよう、飼育員が檻に入らずに飼育する方法

鎌田さんによると、人の安全も守りながら、ゾウの健康も管理できるそうです。

採血や蹄を削る「削蹄」などの健康管理は、全て柵越しに行います。

柵の隙間から足を出してもらうなど、ゾウたちの協力が必要不可欠。

鎌田さんたちは、竹ざおを使って意思の疎通ができるようトレーニングを続けてきました。

「準間接飼育」での出産は全国初

パールの妊娠に飼育員らが気づいたのは、去年9月のこと。

「準間接飼育」でアジアゾウが出産するのは、全国で初めてだと言われています。

ゾウの妊娠期間は22ヶ月で、赤ちゃんは体重100kg前後で生まれます。

パールが妊娠した時期は、はっきりとはわからないため、いつ赤ちゃんが誕生するかも、「まもなく」としか言えないのだそう。

『円山動物園』では、パールの赤ちゃんは秋頃までには生まれると予想しています。

生まれてくるのが楽しみですね。

*みんテレ7月5日OAのものです

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