静岡市清水区の国道1号バイパス(静清バイパス)の工事現場で8人が死傷した橋げた落下事故をめぐり、静岡労働基準監督署が労働安全衛生法違反の容疑を視野に、調査を進めていることが分かりました。
7月6日、静岡市清水区尾羽の国道1号バイパスの工事現場で、橋げたが落下し、工事にあたっていた2人の作業員が死亡、6人の作業員らが重軽傷を負った事故。この事故をめぐり、静岡労働基準監督署が工事の作業手順や現場の安全管理態勢が適切だったかについて、労働安全衛生法違反の容疑を視野に調査を進めていることが分かりました。
今回の事故は、橋げたを橋脚に降ろす作業中に起き、油圧ジャッキで「サンドル」といわれる橋げたを支える台を撤去する際に、何らかの原因でバランスを崩すなどのトラブルが発生したとみられています。
労基署は、サンドルの撤去手順など、工事が計画通りに行われていたかや現場の指揮体制がとれていたのかなどを中心に調べを進めるほか、工事の元請け会社については現場の安全管理が徹底できていたかなども調べる方針です。