なでしこジャパン、5-0快勝で女子W杯へ弾み|MD&ADカップ2023

写真:2ゴールで勝利に貢献した長谷川(写真は2023年4月のもの) ©Getty Images

7月14日、MD&ADカップの日本女子代表 vs パナマ女子代表の一戦が宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で行われた。

両チームにとってはFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に向けての強化試合。日本はキャプテンのDF熊谷紗希や10番を背負う長野風花、マンチェスター・シティ・ウィメンでプレーする長谷川唯らが先発し、最前線には田中美南が入った。

両チームともに最終ラインからボールをつないでビルドアップを図るなか、日本がハイプレスと丁寧なパス回しで徐々にペースを握る。11分には相手のトラップミスを突いた宮澤ひなたがGKと一対一の状況を作り、24分には長谷川のラストパスから宮澤がシュート。26分には藤野あおばがドリブルシュートを放ち、相手GKが弾いたこぼれ球を遠藤純がゴールを狙う。

攻めあぐねながらも迎えた33分、自陣からボールをつないで長谷川が右サイドに大きく展開し、駆け上がった清水梨紗がループシュート。ボールは相手GKの手をかすめながら枠内に収まり、日本が先制に成功する。

37分には左サイドで起点を作り、田中のスルーパスに抜け出した長谷川が左足のチップキックでGKの頭上を抜き追加点を奪う。

41分には高い位置でボールを奪い、田中からフリーの宮澤にボールが渡ったものの、シュートはGKの正面を突いてしまう。44分には遠藤のクロスを受けた田中がループシュートを放つが、これはクロスバーを直撃。跳ね返りを宮澤が狙ったものの、枠を捉えられなかった。日本が多くのチャンスを作った前半は2-0で終了する。

日本は後半開始から田中と遠藤に代えて植木理子と清家貴子を投入。49分には清水のアーリークロスに反応した植木が早速ボレーシュートを放つ。

59分、宮澤がスピードを生かして左サイドを突破しマイナス方向に折り返すと、走り込んだ藤野が冷静にネットを揺らし、自身の代表初ゴールで追加点を奪う。さらに61分、清家からの横パスを受けた長谷川がミドルシュートを放つと、相手DFに当たってコースが変わり、4点目が生まれる。

その後も途中出場の猶本光や植木らが惜しいシュートを放つなど攻め続けると、85分には植木がペナルティーエリアの手前で倒されFKを獲得。猶本のキックは壁を越えたが、惜しくもポストを直撃した。

後半アディショナルタイムにはFKの流れから、最後は南萌華が押し込む。当初はオフサイドの判定だったが、VARの介入によってゴールが認められ、さらに1点を追加。その直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、日本が5-0の快勝を飾った。

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