茨城・境町 11日の突風 推定風速50メートルか 行方、鉾田は風速35メートル

突風で落下した瓦で破損した乗用車=鉾田市借宿

茨城県境町などで11日夕に発生した突風について、気象庁機動調査班は14日までに、推定50メートルの猛烈な風だったと発表した。同県行方市で12日にあった突風は同35メートル。13日夜には同県鉾田市でも同35メートルの突風が吹いた。いずれも積乱雲から吹き下ろす気流「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いとみている。

発表によると、いずれの突風でも発生時に活発な積乱雲が付近を通過中だった。被害や痕跡に面的な広がりが見つかったことなどから、2種類の突風のいずれかが発生したと推定した。同調査班が、被害があった各市町などで現地調査を実施したところ、突風は1~10分程度と比較的短時間だったという証言が複数あった。竜巻を示唆する情報は得られなかったという。

13日夜に鉾田市で発生した突風で、屋根瓦などが落下する被害報告が約10件あった。同市借宿で自動車整備工場を経営する真家吉市さん(71)は「雨と雷がすごかったが、まさか瓦が飛ばされているとは思わなかった」と話した。

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