第105回全国高校野球選手権記念岡山大会第6日は14日、倉敷マスカットスタジアムなど3球場で2回戦6試合と1回戦1試合があり、一宮、朝日、倉敷工、学芸館などが3回戦に進んだ。
一宮は今大会初のタイブレークに突入した延長十回、三浦、中野の連続適時打などで5点を挙げ、方谷学舎を6―2で破った。朝日は4―3の逆転サヨナラで玉野を下し、倉敷工は関西との伝統校対決を4―3で制した。春の県王者、学芸館は8―1で和気閑谷に七回コールド勝ち。倉敷商と理大付も3回戦進出を決めた。1回戦は青陵が芳泉に勝った。
第7日の15日は3球場で2回戦7試合が行われる。
▽1回戦
青陵が攻守に圧倒
青陵
2101034|11
0000000|0
芳泉
(七回コールド)
▽二塁打 宮田、別府▽暴投 珍行
【評】青陵が攻守に圧倒した。14安打の打線は一回に中西の中前適時打を含む4連打で2点を先制し、六、七回は大量7点を挙げた。投げては左腕宮田、右腕松枝が7回を1安打に抑えて無失点リレー。
芳泉は打線が沈黙し、投手陣も計7与四死球と乱れた。
▽2回戦
朝日、逆転サヨナラ勝ち
玉野
100000101|3
000000004x|4
朝日
▽三塁打 相坂▽二塁打 合田、和田▽暴投 清水▽捕逸 谷野
【評】朝日が土壇場で3点差をひっくり返し、逆転サヨナラ勝ちした。九回、四球や木山、和田の連打で1点をかえし、さらに2死二、三塁から相坂が左越え三塁打を放ち同点。続く谷野の中前打で決着をつけた。
玉野は八回2死まで無安打投球の右腕清水が最後に力尽きた。
学芸館が快勝
和気閑谷
0010000|1
1410002x|8
学芸館
(七回コールド)
▽三塁打 阿慶田▽二塁打 藤原、阿慶田、森下
【評】学芸館は一回、中村が中前先制打。二回は三塁打の阿慶田を奥浜がスクイズで返し、さらに藤原の2点二塁打など4連打で加点した。隙を突く走塁も光った。
和気閑谷は投手陣が踏ん張れず、反撃は定国の押し出し四球による1点のみ。9安打の打線がもう一押ししたかった。
倉敷工、長打力で勝る
関西
011000001|3
20010010X|4
倉敷工
▽本塁打 石原
▽二塁打 川合、浦田、堀内、三宅、高谷▽暴投 桐岡
【評】倉敷工が長打力で勝った。四回、1死から三宅、高谷の連続二塁打で勝ち越し。七回は先頭の石原が左越えにソロを運び、貴重な1点を加えた。右横手片山が5回無安打無失点の好救援。
関西は三回に百武が同点適時打。九回も1点差とし、なお2死二、三塁とあと一歩まで迫った。
理大付が競り勝つ
理大付
002020011|6
300010010|5
東岡山工
▽三塁打 生田▽二塁打 寺尾(理)中田▽暴投 金沢
【評】理大付が辛勝した。同点の九回2死一、二塁から代打上野が決勝の右前適時打を放った。14安打の打線は11残塁と攻めあぐね、9安打を浴びた投手陣も5失点。
東岡山工は一回に平井、中田の連続短長打で3点先制。八回は寺尾の犠飛で追い付き、終盤までシード校と渡り合った。
一宮、接戦制す
一宮
0000100005|6
1000000001|2
方谷学舎
(延長十回、十回からタイブレーク)
▽三塁打 徳本▽二塁打 小池、三浦▽暴投 三村、垣口2▽捕逸 坂口
【評】一宮が接戦をものにした。タイブレークの延長十回無死二、三塁から三浦、中野の連続適時長短打などで一挙5点を奪い、試合を決めた。10回を2失点完投の右腕福岡が勝機を呼んだ。
一回に1点先行した方谷学舎は、1死から徳本が三塁打で出た五回の好機を生かしたかった。
倉敷商、先発全員の14安打
倉敷商
030121003|10
100000000|1
水島工
▽本塁打 三宅
▽二塁打 広野、高本、津本
【評】倉敷商が先発全員の14安打で快勝した。二回は先頭三宅の左翼ポール直撃の本塁打で追いつき、さらに2点を勝ち越し。中盤に4点を加えると、九回は津本の2点二塁打などでダメを押した。
水島工は一回に高橋生の中犠飛で先制したが、4失策が痛かった。