九州北部大雨の死者9人に 大分、佐賀の不明男女死亡

 大分県と佐賀県は14日、大雨の影響で安否不明となっていた男女の遺体がそれぞれ福岡県沖の海上で発見されたと明らかにした。見つかったのは大分県中津市耶馬渓町戸原の50代女性と、佐賀県唐津市浜玉町の男性(57)で、10日の大雨による死者は大分県で初めて、佐賀県では3人目。福岡を含めた3県の死者は共同通信の集計で計9人となった。

 大分県や大分海上保安部によると、14日午前9時50分ごろ、福岡県豊前市宇島の沖合で付近を航行する船舶から「人がうつぶせで浮いている」と118番があった。女性は山国川から流されたとみられ、遺体は河口から北西に約8キロで見つかった。

 佐賀県や門司海上保安部(北九州)によると、男性は北九州市にある白島から北西約4.7キロの海上で13日午後に見つかった。門司海保が死亡を確認し、身元を調べていた。

 大分県は、遺族の意向を踏まえ、氏名を明らかにしていない。佐賀県は遺族の意向を確認してから判断するとしている。

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