北朝鮮大使、渋々握手 韓国外相の求めに

14日、ジャカルタで開かれたARF閣僚会議に臨む北朝鮮の安光日駐インドネシア大使(インドネシア外務省提供・共同)

 【ジャカルタ共同】インドネシアのジャカルタで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)の関連行事で14日、韓国の朴振外相が北朝鮮を代表して出席した安光日駐インドネシア大使との握手を望み、渋る安氏との間にASEAN高官が仲介に入って実現したことが分かった。ASEAN筋が明らかにした。

 14日朝に会議参加各国の代表者がインドネシアのジョコ大統領を表敬するため集まった際、朴氏が握手を求めたが、安氏は当初拒否したという。

 韓国外務省によると、その後行われた東アジアサミット外相会議で、朴氏は北朝鮮による12日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を糾弾した。

 その直後に開かれたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議には安氏も出席。安氏は発射は正当な自衛権の行使だと主張したとみられる。

 一連の会合の中で、ASEANは13日に外相声明の形で今回のICBM発射に「重大な懸念」を表明しており、北朝鮮には居心地の悪い会議となった。

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