皇室に伝わる絵画や書 岡山に 県立美術館で15日から特別展

 皇室に代々受け継がれてきた絵画や書、工芸品を郷土ゆかりの作家の代表作とともに紹介する特別展「美をたどる 皇室と岡山~三の丸尚蔵館収蔵品より」が15日、岡山市北区天神町、県立美術館で開幕する。8月27日まで。

 皇室の美術工芸品を管理・調査・公開する宮内庁三の丸尚蔵館(東京)の収蔵品からえりすぐった約80点に県立美術館の所蔵品を加えて展観。鎌倉時代後期に宮廷の絵画制作を統括した高階隆兼の国宝「春日権現験記絵」や近代日本画の巨匠横山大観の水墨山水画「秩父霊峯(れいほう)春暁(しゅんぎょう)」といった名作のほか、宮内省買い上げとなった洋画家児島虎次郎(高梁市出身)の出世作「なさけの庭」など、皇室と岡山のつながりを物語る作品も並ぶ。

 県立美術館、RSK山陽放送、宮内庁、山陽新聞社主催。7月17日と8月14日を除く月曜休館。同8日から一部展示替え。7月15日午後2時から、三の丸尚蔵館の小林彩子主任研究官がRSKイノベイティブ・メディアセンターの能楽堂ホール(岡山市北区天神町)で記念講演する。

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