錦織圭、復帰第3戦では18歳の若手にフルセットで敗れ4強入りならず。次戦は1年9ヵ月ぶりのATPツアー大会の予定

錦織圭、復帰3大会目はベスト8

現地7月14日、ATPチャレンジャー大会「シカゴ・チャレンジャー」(アメリカ・シカゴ)のシングルス準々決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦織圭(ユニクロ/世界ランク501位)は、アレックス・ミケルセン(アメリカ/同250位)と対戦。6-7(13)、6-3、1-6のフルセットの末に敗れ、準決勝進出とはならなかった。

左股関節や右足首痛の負傷により2021年10月以来、約1年8ヵ月ぶりとなった復帰戦でいきなり優勝を飾った33歳の錦織。復帰2大会目は復帰後初の100位台との対戦で初黒星を喫し、2回戦敗退となった。

ツアー復帰戦として予定している7月24日開幕の「アトランタ・オープン」(アメリカ・アトランタ/ATP250)やその翌週に行われる「ムバダラ・シティDCオープン」(アメリカ・ワシントン/ATP500)に向け、復帰3戦目となる今大会でいい感覚を手にしておきたいところ。

そのために重要となる復帰3戦目の今大会、錦織は1回戦で第6シードのアレクシス・ガラルノー(カナダ/同215位)を7-6(3)、6-1で下すと、2回戦ではスカンデル・マンスーリ(チュニジア/同302位)に7-6(1)、6-4で勝利し、ベスト8入りを果たしている。

この日の試合では18歳のミケルセンを相手に、錦織は序盤でショットの深さでミスを引き出すと、第3ゲームでブレーク。2回戦ではなかなか相手のサービスゲームを破れなかっただけに、いいスタートを切った。だが、5-4の第10ゲームの30-30で痛恨のダブルフォールトを犯してしまいピンチを招くと、続くポイントでフォアハンドのミスが生まれてブレークバックを許す。直後のゲームでも4度のチャンスを生かせない。ミケルセンに勢いが出てきて、錦織はタイブレークでもリードを守れず6-7(13)でセットを落とした。

第2セットこそ精彩を欠いていたフォアハンドで相手を苦しめて、1-3から5ゲームを連取した錦織。力強いガッツポーズも出て、6-3とセットを奪い返したが、最終セットは互いにブレークポイントがある中であと1本が奪えず、反対にミケルセンがチャンスをしっかり生かして2度のブレーク。1-6と2時間36分の熱戦の末に敗れた。

次戦は、約1年9ヵ月ぶりとなるATPツアー大会の「アトランタ・オープン」(7月24日開幕)を予定。テイラー・フリッツ(アメリカ/同9位)やアレックス・デミノー(オーストラリア/同17位)、西岡良仁(ミキハウス/同27位)らが出場者リストに名を連ねている。

© 株式会社キャピタルスポーツ