もしトラブルの現場を見かけてしまったら?危険な状況であれば非常ボタンを押す選択肢も!【図解 鉄道の話】

車掌や駅員に対応してもらう

近年、街中のトラブルをSNS上で見かけるケースが増えてきています。そのトラブル動画には、電車の車内や駅のホームを舞台にしているものも少なくありません。一般社団法人日本民営鉄道協会が行った「駅と電車内のマナーに関するアンケート」によると、「お客様が迷惑と感じる行為」の上位は、座席の座り方や騒がしい会話、荷物の持ち方などマナー違反に関するものがほとんど。こうした迷惑行為やマナー違反から乗客同士のトラブルに発展してしまうケースは多く、暴行や傷害といった刑事事件にまで及ぶこともあります。

では、もしあなたがトラブルを見かけたらどうすればよいでしょうか。状況にもよりますが、明らかに周囲に危険が及ぶようであれば、安全を確保したうえで「非常ボタンを押す」という選択肢があります。非常ボタンは「SOS」「非常通報器」などと書かれていて、各車両の端にある連結部付近に設置されていることが多いです。乗務員と通話できたり、直接駆けつけてくれたりするので、自分で解決しようとせずに対応をお願いしましょう。状況によっては、隣の車両に移る、ほかの乗客と協力して同時に警察へ通報するという手もあります。

電車内の主な迷惑行為

1・・・座席の座り方
2・・・騒がしい会話
3・・・乗降時の扉付近での妨げ
4・・・荷物の持ち方
5・・・エチケットのない咳・くしゃみ

危険な状況であれば非常ボタンを押す選択肢も

非常ボタン「SOS」と書かれた赤いボタンで、各車両の連結部付近に設置されています。トラブルが起きたいときは、非常ボタンを押しましょう。解決しようとむやみに介入すると、思わぬ形でトラブルに巻き込まれる危険があります。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』 綿貫 渉

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【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』
綿貫 渉 著

通勤・通学、旅行・おでかけ…私たちは普段何気なく電車や駅を利用していますが、なぜ安全に時間通りに運行できるのか、遅延や事故・トラブルの際はどう対処しているのか、意外と知らないことも多い鉄道の話。本書では、今さら聞けない基本的なしくみから、知るほど面白い鉄道の歴史まで、図解やイラスト付きでわかりやすく解説します。

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