貸し切りバス 抜き打ちで街頭監査 長崎運輸支局、クルーズ船寄港再開などを受け

アルコールチェッカーを使用した監査を受ける運転手(左)=長崎市常盤町、県営常盤南駐車場

 長崎運輸支局は14日、長崎県長崎市の松が枝国際ターミナル駐車場など2カ所で、貸し切りバスを対象にした抜き打ちの街頭監査を実施した。
 街頭監査は、2016年1月に大学生など15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーバス事故以降、国土交通省が全国各地の港や空港などで実施し、長崎県では18年から開始した。新型コロナウイルスの影響で4年間中止していたが、クルーズ船寄港再開などで貸し切りバスを利用した観光需要が回復傾向にあることを受け、今年6月から随時実施している。
 14日は、同ターミナル駐車場と県営常盤南駐車場で計5台を監査した。同支局職員が車検証や運行ルートなどを記載した「運行指示書」の提示を運転手に求め、内容を確認。アルコールチェッカーを使用するなどして▽健康状態▽飲酒の有無▽過労運転の有無▽点呼の実施状況▽定期点検の実施状況-など約10項目を調べた。うち1台で軽微な違反が見つかり、その場で是正指示をした。
 同支局輸送・監査部門の平野光祐首席運輸企画専門官(43)は「夏から秋にかけて観光シーズンに入る。安心安全に運行してほしい」と話した。

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