夏の交通安全週間が14日、長崎県内でスタート 県警本部で出動式

街頭活動に出発する白バイとパトカー=長崎市尾上町

 夏の交通安全週間が14日、長崎県内で始まった。20日までの期間中、子どもをはじめとする歩行者の交通事故防止や、自転車の交通ルール順守、飲酒運転の根絶を重点項目に啓発や取り締まりに当たる。初日は各地で街頭活動があった。
 長崎市尾上町の県警本部庁舎南側の臨海道路で県警の出動式があり、県公安委員や県警交通部の警察官ら計約40人、交通機動隊の白バイと4署のパトカーの車両計17台が参加した。
 中村亮本部長は県内で今年、65歳以上の高齢者が関わる事故や夜間の事故、死亡事故が昨年より増加していることを挙げ「街頭活動などで事故の抑止に尽力していただきたい。自転車の違反についても見過ごすことなく指導、警告を徹底してほしい」と訓示した。
 県警によると、今年の交通事故死者数(暫定)は13日現在、17人。前年同期に比べ4人増加し、高齢者が12人を占める。横断歩道での事故防止のため、手を挙げて渡る意思を示す「手のひら運動」の普及に努めている。

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