リカルドがF1復帰を前に、アルファタウリでシート合わせ&レーシングスーツ試着。従業員が詰めかけ、熱狂的に歓迎

 F1ハンガリーGPからアルファタウリのレースドライバーを務めることが決まったダニエル・リカルドがチームのファクトリーを訪問、シート合わせを行った。

 レッドブルとアルファタウリは、7月11日、今年レッドブルのサードドライバーを務めるリカルドが、ハンガリーGP以降、アルファタウリからレースに出場することを発表した。リカルドは、ニック・デ・フリースに代わって、角田裕毅のチームメイトを務める。

 リカルドはレッドブル・ジュニアチーム出身で、2011年第9戦でヒスパニア/HRTからF1デビューを果たし、2012年にはトロロッソ(アルファタウリの前身)からF1フルシーズンデビュー。2年を過ごした後、2014年にレッドブル・レーシングに昇格した。ランキング3位を獲得するなどして高い評価を得たリカルドは、2019年にルノーに移籍、2021年にはマクラーレンに移った。しかしマクラーレンのマシンで本来の力を発揮できず、契約を打ち切られる形で、2022年末でチームから離脱し、今年はレッドブルに復帰してサードドライバーの役割を果たしてきた。

 アルファタウリは14日、リカルドがチームのファクトリーを訪れ、シート合わせを行い、レーシングスーツを身に着けた動画と写真を公開した。

ダニエル・リカルドがアルファタウリでシート合わせ

 ミツアナグマ(ハニーバジャー)が好きなことで知られるリカルドを歓迎するため、ファクトリーにはたくさんのはちみつポットのステッカーが貼られ、大勢の従業員がリカルドを迎え入れた部屋には、『お帰り、ハニーバジャー!』の文字とハニーバジャーとはちみつポットのイラストが飾られていた。

 チーム代表フランツ・トストとともに姿を見せたリカルドを、従業員たちは割れんばかりの大歓声で迎え、リカルドは笑顔でスピーチを行った。チームは、リカルドがその後、シート合わせを行い、アルファタウリのレーシングスーツを着用する姿を公開している。

「素晴らしい歓迎を受けた。10年前にここのメンバーだった。当時はトロロッソだったね。イタリア語を学び直して、アクセントを取り戻そうとしているところだよ」とリカルドは語っている。

 リカルドがF1レースに復帰するハンガリーGPは、7月21日~23日に開催される。

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