スーパーフォーミュラ・ライツ第5大会富士はトゥルーリと平良がポールポジションを分け合う

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会は7月15日、静岡県の富士スピードウェイで第10戦/第11戦の公式予選が行われ、第10戦はエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)が初ポールポジションを獲得。第11戦は平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)がポールポジションを獲得した。

 5月に開幕した2023年のスーパーフォーミュラ・ライツは、7月15〜16日の第5大会からシーズン後半戦。7月13日から専有走行が2日間4セッション行われたが、初日午前はレインコンディション。午後は雨は止んだものの、路面が乾ききらず満足いく走行が行われなかった。

 2日目となった7月14日は、午前は前夜の雨が残り、午後にようやく完全にドライに転じた。2日間の総合では、ランキング首位の平良が2日目午後に記録した1分34秒604がトップタイム。2日目午前に記録した1分34秒637で木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)が2番手に。3番手には、この富士に向けて方向性を変えてきた堤優威(Rn-sports F320)がつけた。

 なお今回は、前大会の鈴鹿で欠場した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が復帰。マスタークラスは今田とDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)で争われる。一方畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)は今回欠場。鈴鹿で嬉しい初優勝を飾った菅波冬悟が代わりに乗り込んでいる。また専有走行では、高星明誠のドライブで今後投入が予定される新エンジン搭載のテストカーも鈴鹿大会に続き走行した。

 迎えた7月15日は午前8時20分から第10戦の公式予選がスタートしたが、曇り空ながら蒸し暑いコンディションのもと、4〜6周目にタイムが続々と更新されていく。そんななか、4周目に1分34秒392を記録したのは、専有走行で絶えず上位につける走りをみせていたエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)。これに平良、堤が続いた。

 しかし5周目には、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、さらに小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、堤がタイムアップ。堤が1分34秒166でトップにつけたが、6周目にさらにこれを上回ったのはトゥルーリ。1分34秒153を記録し、スーパーフォーミュラ・ライツでの初ポールポジションを獲得した。2番手は堤、3番手は小出、4番手に古谷と、ここ2大会とは異なる顔ぶれが上位に進出している。

 10分間のインターバルを経て、8時40分にスタートした第11戦の公式予選では、上位の顔ぶれが変化していく。このセッションでも4〜6周目にアタックが展開されていくが、4周目に1分34秒444、さらに5周目に1分34秒103を記録した平良がポールポジションを獲得。2番手は木村、古谷、小出らの争いとなったが、木村が5周目に1分34秒159を記録。2番手につけた。3番手には小出が続いた。4番手は当初古谷がつけていたが、予選後走路外走行のためベストタイム抹消。堤が4番手につけた。第10戦も僅差のタイム差だったが、第11戦ではトップ3が0.1秒以内に入る大激戦となっている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第10戦富士 予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’34.153

2

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’34.166

3

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’34.281

4

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’34.368

5

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’34.425

6

53 菅波冬悟 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’34.513

7

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’34.534

8

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’34.735

9

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’34.804

10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’36.229

11 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’36.285

12

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’39.211

天候:曇り 路面:ドライ
Car No.51は、シリーズ規則 第19条 2.(走路外走行)違反により、当該タイム(1’34.602/1’34.668)を削除する。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第11戦富士 予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’34.103

2

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’34.159

3

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’34.188

5

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’34.318

6

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’34.335

7

53 菅波冬悟 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’34.409

4

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’34.570

8

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’34.612

9

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’34.624

10

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’34.716

11 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’35.727

12 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’36.186

天候:曇り 路面:ドライ
Car No.36は、シリーズ規則 第19条 2.(走路外走行)違反により、当該タイム(1’34.198)を削除する。

2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 堤優威(Rn-sports F320)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 専有走行まで走行した新エンジンテストカー

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