上原彩子が米ツアー生き残りへ予選会も視野 野村敏京は5週間のオフに

米ツアーで今季初の予選通過はならなかった(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇Danaオープン 2日目(14日)◇ハイランドメドウズGC(オハイオ州)◇6642yd(パー71)

上原彩子は2バーディ、3ボギーの「72」とスコアを落とし、通算3オーバー119位で米ツアーでは今季5試合連続の予選落ちを喫した。

前半の2ボギー先行からバックナインで意地を見せた。10番で左ラフからピンに絡めてタップインで獲ると、12番も風の中を冷静なクラブジャッジでチャンスメークしてバーディ。14番(パー3)、15番と立て続けに寄せワンのパーを拾った直後、16番で花道からパターを握った3打目がカップをオーバー。「スピード感が全然“オフ”って感じでした」と悔やむボギーとなり、パー5が連続する上がり2ホールを前にカットラインが遠のいた。

昨季ポイントランキング101~125位の出場カテゴリーでシード復帰を目指すシーズン。現在の出場優先順位は191番目と多くのチャンスは望めない。最後のリシャッフルが行われる8月の「AIG女子オープン(全英女子)」を前に、今後を占う大会でもあった。「残りの試合にどれだけ出られるか…。もっと厳しい状況にはなってしまった」としながら、覚悟は決まっている。「QT(予選会)に行くつもりで、しっかり調整していこう、と」。11年目を迎えた舞台で戦い続ける道を模索する。

予選落ちもショットには手応え(撮影/亀山泰宏)

上原より下のカテゴリーに当たる過去のツアー優勝者としてフィールド入りしている野村敏京も通算1オーバー93位で決勝ラウンドに進めなかった。ショートパットをミスするなど出だし2連続ボギーとつまずき、「伸ばしていかないといけないコースで最初から連続ボギーっていうのは大きかったですね」。後半に2バーディを取り返しても届かなかった。

「初日に4アンダー、5アンダーが出てもおかしくなかった」と好調だったショットでチャンスを作るも、グリーン上で仕留めきれない展開。「惜しいというより悔しい」と首を振った。

次戦は欧州シリーズが終わった翌週のカナダ開催「CP女子オープン」(8月24日~/ショーネシーG&CC)を見込んでいる。メジャー2戦を含めて試合が続いた中で体重も3㎏ほど落ちていたという。「しっかり“太って”。ショット、パットと全体的に調整が必要かな」。オープンウィークを有意義に使うつもりだ。(オハイオ州シルバニア/亀山泰宏)

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