横浜の救急搬送7歳未満で急増 2023年上半期、気道系ウイルス流行が要因

救急車(資料写真)

 横浜市消防局は、2023年上半期の救急出場件数と搬送件数が過去最多を記録したと発表した。特に7歳未満の子どもの搬送が急増しており、小児科医は感染対策の緩和に伴う気道系のウイルス感染症の流行が要因と見ている。今後は熱中症の増加も見込まれ、市消防局が注意を呼びかけている。

 市消防局がまとめた火災・救急概況(速報)によると、救急搬送件数は前年同期比2604人増の9万4436人。特に7歳未満である「新生・乳幼児」の搬送件数の増加が突出しており、同2045人増の7971人だった。

 市消防局救急課の担当者は「増加要因のほとんどが子ども。5月ごろから発熱して搬送される子どもが急増しており、6月の1カ月間だけでも前年と比べて857人増加している」と話す。

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