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米軍のB1B戦略爆撃機2機が米軍三沢基地(青森県三沢市)に飛来しているのが14日までに確認された。飛来の目的について、米軍は具体的な国名を挙げるのを避けたが、核やミサイル開発を進める北朝鮮や中国を強くけん制する狙いがあるとみられる。
米軍は東奥日報の取材に「定期的に同盟国および、パートナーとの安全保障協力を行っている活動の一環。世界中で爆撃機任務を指揮、実行する米国の能力を実証している」などとメールで回答した。またB1Bの任務について「今日の複雑で予測不可能な世界の安全保障環境に対処するためのもの」と位置付けている。
関係者によると、2機は11日午前に飛来。所属は米テキサス州ダイエス基地で、三沢基地着陸後は滑走路中央部の西寄りに駐機している。13日には1機が午前6時50分ごろに基地を離れ、正午ごろに戻ってきた。14日は日中の飛行は見られなかった。三沢基地では2020年10月下旬、2機が飛来してきた姿が確認されている。
B1Bは全長約44メートルの大型機。高いレーダー護衛性能を持ち合わせ、レーダーで発見されにくい低空域を超音速で進入、戦略爆撃を行うことができる。グアムのアンダーセン基地に配備され、2時間ほどで約3500キロ離れた北朝鮮に到着可能とされている。これまで朝鮮半島周辺に何度も展開。空自や韓国軍と演習を行い、北朝鮮などに対しにらみを利かせている。