岩手県内、内陸を中心に大雨 土砂災害や浸水など警戒

発達した梅雨前線の影響で大雨となり、増水した和賀川=15日午後6時08分、西和賀町沢内

 東北北部に停滞する前線の影響で、15日の岩手県内は内陸を中心に雨となり、激しく降っている所もある。県は、午前10時7分に県災害警戒本部を設置し、情報収集に当たっている。JRは秋田新幹線と花輪、北上、田沢湖の各線の一部で運休している。

 県によると、午前11時までに人的・物的被害の情報は入っていない。盛岡地方気象台は、16日明け方にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫に警戒するよう呼びかけている。

 午前10時半までの24時間降水量は西和賀・沢内70.5ミリ、北上と雫石47.0ミリ、盛岡41.0ミリなど。

 JR盛岡支社などによると、15日は花輪線が荒屋新町(八幡平市)―大館駅(秋田県大館市)間で終日運転を見合わせる。北上線ほっとゆだ(西和賀町)―横手駅(同横手市)間は午前10時から、田沢湖線赤渕(雫石町)―大曲駅(同大仙市)間は同11時から運休。秋田新幹線は盛岡―秋田駅間で運休している。

 同気象台によると、前線は16日にかけて東北北部に停滞し、湿った暖気が流れ込むため、活発な状態が続く見込み。16日午前6時までの予想24時間降水量は多い所で内陸150ミリ、沿岸80ミリ。

発達した梅雨前線の影響で大雨となり、増水した和賀川=15日午後5時53分、西和賀町沢内
雨による倒木の被害が起きた一関市厳美町の県道=15日午後0時53分

 

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