スーパーフォーミュラ・ライツ第10戦はトゥルーリがポール・トゥ・ウイン。父と初優勝を喜ぶ

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第4大会は7月15日、静岡県の富士スピードウェイで第10戦の決勝レースが行われ、ポールポジションスタートのエンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)が逃げ切り、スーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。

 午前に行われた公式予選の後、スーパーフォーミュラのフリー走行、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアの走行、ピットウォーク等を経て13時05分に迎えた第10戦の決勝レース。スタートでは、初のポールスタートとなったトゥルーリがしっかりとスタートを決めオープニングラップを制し、これに2番手スタートの堤優威(Rn-sports F320)、3番手スタートの小出峻(HFDP WITH TODA RACING)と続く。ただ、4番手スタートの古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)は遅れ、最後尾までポジションを落としてしまった。

 予選から僅差だった今回の第4大会だったが、この第10戦でも上位は僅差で、トゥルーリ、堤、そして3周目に小出をかわしてきた平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)のギャップは1秒前後のまま続いていった。ただ、今回は週末最も長い21周のレースで、今季初めてヨコハマのドライタイヤが使用されていることから、レース中盤以降の展開に注目が集まった。

 ただ、終盤3番手の平良が2番手の堤とのギャップを縮めていくものの、最後までオーバーテイクには至らず。その間にトップのトゥルーリはそのまま逃げ切り、嬉しいスーパーフォーミュラ・ライツでの初優勝を飾った。

 2位は平良のプレッシャーをしのぎ切った堤で、スーパーフォーミュラ・ライツでの初表彰台を獲得。3位は平良となり、スーパーGTでのmuta Racing GR86 GTのチームメイトがともに表彰台を獲得した。4位は小出で、代役参戦の菅波冬悟(A-NeKT with B-MAX 320)が5位でフィニッシュ。木村は6位でフィニッシュすることになった。マスタークラスは2周目にDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)をかわした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第10戦富士 決勝結果

Pos Class No Driver Car Engine Laps Grid Qualify

1

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 21 1 1’34.153

2

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 21 2 1’34.166

3

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 21 5 1’34.425

4

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 21 3 1’34.281

5

53 菅波冬悟 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 21 6 1’34.513

6

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 21 7 1’34.534

7

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 21 8 1’34.735

8

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 21 4 1’34.368

9

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 21 9 1’34.804

10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 21 10 1’36.229

11 M 30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 21 11 1’36.285

R

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 10 12 1’39.211

天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320) 1’35.248 21/21

2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 第10戦スタート
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 堤優威(Rn-sports F320)
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 2位の堤優威(Rn-sports F320)と3位の平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)。スーパーGTのチームメイト同士だ。
2023スーパーフォーミュラ・ライツ第4大会富士 第10戦表彰台 

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