気になる選手の前半戦「通信簿」 西郷真央、堀琴音は復調なるか

復調に期待がかかる西郷真央(写真は2023年全米女子オープン)(撮影/高藪望)

今季38試合を予定する国内女子ツアーはシーズンの折り返し。そこでシード権やリランキングなどの基準となるメルセデスランキングから、前半戦の「通信簿」を振り返ってみた。

◇好調

安定感のある女王・山下美夢有(写真は2023年アース・モンダミンカップ)(撮影/大澤進二)

山下美夢有はさすがの存在感を見せつけている。序盤こそショットの精度に苦しんだが、4月「富士フイルム・スタジオアリス女子」でシーズン初勝利を挙げると、ここまで4勝。昨年の年間女王としてランクトップを走る。

岩井明愛、岩井千怜の双子2人も飛躍のシーズンを送っている。明愛は4月「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝。また、5月以降は2位に4度入った。千怜も6月「宮里藍 サントリーレディス」で今季2勝目を挙げた。それぞれランク3位と4位。

川岸史果は27ホールの短期決戦となった「リシャール・ミル ヨネックスレディス」で6年ぶり2勝目を遂げるなどし、ランク8位につける。

プロ2年目の櫻井心那は7月「資生堂 レディスオープン」で初優勝を挙げてランク9位で折り返した。佐久間朱莉、桑木志帆の93期生(2021年プロテスト合格)の2人もそれぞれ10位と11位につけており、初優勝も近そうだ。

◇不調

ツアー2勝の堀琴音(写真は2023年パナソニックオープンレディース)(撮影/松本朝子)

昨年5勝の西郷真央は米メジャーなどにも参戦しながら、今季11試合でプレーし、予選落ち4試合(棄権1試合)。トップ10が1度でランクは昨年の2位から74位に低迷している。

昨年1勝の堀琴音も今季17試合で予選落ち9試合(棄権1試合)。パーオン率65%(ランク42位)、平均パット数(1ラウンド当たり)は30.6(88位)とショット、グリーン上ともに苦しんでいる。ランクは9位から78位に落ち込む。

森田遥は13試合で予選落ち5試合。パーオン率57%(87位)とショットの精度を欠いて、72位(昨年は17位)に沈む。

植竹希望も今季全試合に出場も予選落ち9試合でトップ20なし。ランクは22位から89位に落ちている。

◇ルーキー

飛距離が武器のルーキー神谷そら(写真は2023年アース・モンダミンカップ)(撮影/大澤進二)

昨年11月のプロテストに合格したルーキー(95期生)の活躍も気になるところ。トップ合格を果たした神谷そらは4月「フジサンケイレディス」で優勝。飛距離を武器にランクは31位につけている。

平岡瑠依は4月に3試合連続の予選落ちを経験したが、トップ10が3度でランクは36位。シード獲得となるランク50位以内にルーキーは2人と厳しい戦いが続いているが、後半戦での活躍に期待がかかる。

◇メルセデスランキング(日本時間9日更新)

※は米ツアーに参戦中。大山志保はトーナメント特別保障(公傷)制度が適用されており、今季ここまでプレーなし。

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