ジャニー氏が70年前に性加害 服部良一氏次男の俳優が証言

ジャニー喜多川氏による性加害について証言する俳優の服部吉次さん=15日午前、東京都内

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年に87歳で死去)による性加害問題で、俳優の服部吉次さん(78)と友人の松崎基泰さん(79)が15日、東京都内で一部メディアの取材に応じ、小学生だった約70年前、服部家と親交があった喜多川氏から2人が性加害を繰り返し受けたと証言した。

 吉次さんは「東京ブギウギ」や「青い山脈」など数々の名曲で知られ、戦後歌謡界を代表する作曲家、服部良一の次男。

 吉次さんは小学2年の頃、自宅に宿泊した喜多川氏から被害を受け、その後約2年半の間、数十回続いたと証言した。姉に一度話した以外、家族へは明かせなかったという。服部家に遊びに行っていた松崎さんも7、8歳頃から1年半ほど、車中などで性被害が続いたと明かし「非常にショックで、恐怖しかなかった」と振り返った。

 公表について吉次さんは「元ジャニーズJr.の話が報じられ、思い切った」と語った。

 米ロサンゼルスで生まれた喜多川氏は、第2次大戦後、笠置シヅ子らの米国公演を裏方として支え、良一と面識を得たとされる。

2019年7月、ジャニー喜多川氏の死去を伝える街頭テレビ=東京・有楽町

© 一般社団法人共同通信社