小気味良い走りが気持ちいい!クラシックスタイルのエストレヤをインプレ【バイク買取調査隊】

「エストレヤ」は、ゼファーに続くネオ・クラシックとして1992年に初期型が発売された。メグロやBSAなど、往年の英国車のスタイルを彷彿させる懐古調のデザインで、走行性よりも雰囲気を大切にしている。幾度かモデルチェンジが繰り返され、2014年に発売されたモデルは、排ガス規制により最大出力が20馬力から18馬力にダウンしている。その後はカラーリングの変更にとどめられ、2017年にファイナルエディションの発売とともに生産が終了した。

エストレヤの車種プロフィール

「エストレヤ」は、クラシカルやトラディショナルといった言葉が似合う、どこか懐かしさを感じさせるモデルだ。エンジンは空冷4ストローク単気筒OHC249ccとシンプル。最大出力も20馬力(2014年以降は18馬力)と、とても非力。もちろんオーナーは、それを承知している。なぜならスペックでは表せない魅力を理解しているからだ。エンジンをかければ、奥深い持ち味の虜になることだろう。

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車両の特徴

今回は、各種オプションを装着した「ツーリングスタイル」と呼ばれるモデルの試乗である。大型のウィンドシールド、小型のエンジンガード、センタースタンド、そしてパニアケースが装備され、シートも厚手に交換されているなど、その名の通りロングツーリングを意識したモデルとなっている。

パワーユニットは空冷4ストローク単気筒OHC249cc。最大出力18馬力/7500回転、最大トルク2.0kg-m/600回転。シンプルなエンジンは、エストレヤの乗り味を決定づけている。

セミダブルクレードルフレームを採用し、39mm 径のインナーチューブを装備するフロントフォーク、リアは垂直に伸びたサスペンションとスイングアームが組み合わされている。

タイヤはフロントが18 インチ、リアが17インチ。幅はフロントが90ミリ、 リアが 110ミリとなっている。燃料タンクは13リットルで、好燃費と合わせて十分な容量が確保されている。

足付き

大きさは、全長2,075ミリ、全幅755ミリ、全高1,055ミリ。車体重量は146キログラムで、シート高は735ミリとコンパクト。乗り手を選ぶことなく、誰でも楽しめる。250ccという排気量から「入門用」と思われがちだが、バイク遍歴を重ねたライダーも納得させる魅力に溢れている。

走り

デザインも含めて、エストレアの乗り味を大きく決定づけているのは、排気量 249cc の単気筒エンジンだろう。単気筒らしいドコドコとしたフィーリングを期待する人が多いと思うが、「おっとりとしたエンジン」という印象が強く、強烈なバイブレーションではなく、まろやかな振動を感じる。

高性能なサスペンションは搭載していないものの、しっかりと路面を捕まえてくれている印象を受ける。油断してると勝手にオートバイの向きが変わることは一切なく、トコトコとワインディングをツーリングするには最高のハンドリングである。

タイヤサイズは、フロント90/90-18(51P)、リア110/90-17(60P)。ブレーキシステムはフロントにシングルディスクブレーキ、リアはドラム式ブレーキが採用されている。オールドスタイルながら効き目は十分。クラッチ・ブレーキレバーは調整可能で、小柄なライダーには嬉しい装備だ。

「エストレヤ・ツーリングスタイル」は、オプションのシートに交換されており、乗り心地はとても良い。大型のウィンドシールドのプロテクション効果も良好で、ライダーの首元まで風の侵入を防いでくれる。センタースタンドも、メンテナスやパッキングに重宝する。

左右に装着したパニアケースは、上向きに蓋が開くので使い勝手がよい。ホテルなどに宿泊する際に外して持ち運んでも違和感ないのも嬉しい。まさに「旅するためのバイク」である。

いつまで眺めても飽きないデザインと、使いきれるパワー。性別や年齢を問わず迎え入れてくれる懐の広さ。まさにエストレヤは、オーナーを長い時間幸せにしてくれるオートバイと言える。

査定士のコメント

モトメガネ編集部

長い期間販売されたモデルのため、買取価格も幅が広くなっています。初期型は2023年時点で31年も前のモデルになります。買取価格は高年式の方が自ずと高くなりますが、生産終了後も人気は高いため車両の状態によっては低年式であっても高価買取が期待できます。

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