豪移籍、ニシノクレセントが初勝利…川上氏「オープン入り目指す」

現地11日、オーストラリア・バララット競馬場で行われた未勝利戦(AW2100m)で、日本からオーストラリアへ移籍したニシノクレセントが嬉しい初勝利を飾った。6月に出走した移籍初戦では2着と上々のスタート。叩き2戦目となったこのレースできっちり勝ち上がった。同馬はオーストラリアの共有馬主クラブ「ライジングサン・シンジケート」の所有馬。日本人にも馴染みのある共有クラブで新しいキャリアをスタートさせた。同クラブ代表、川上鉱介氏のコメントは以下の通り。

ライジングサン・シンジケート所有馬

豪移籍、初勝利をあげたニシノクレセント(写真提供:ライジングサン・シンジケート川上鉱介氏)

ーー初勝利のレースぶりはいかがでしたか?

川上 ここでは負けていられないので、レースをしっかりと勝ち切ってくれたのは良かったですが、まだまだソラを使って本気で走らない様子が見られます。今後上を目指す上で改めて課題を再確認したレースでもありました。

ーーかなりの人気でしたが、ジョッキーや調教師はどのような評価でしたか。

川上 正直に言うと、かなり手薄なメンバーではあったので、この日は他馬に邪魔されないようにという事だけを話し合っていました。課題の再確認をしつつも、勝ち癖をつけるためにも良いレース選択ではあったと思います。

ーーいったん放牧に出るそうですが、今後の目標は?

川上 当初はもう一戦だけ使ってから休ませる予定でしたが、レース後の上がりでまだ馬体も成長途上である事が分かりました。ここでは無理させず、来年大きいところを取るために更なる環境適応のために休ませることにしました。具体的な目標レースは決めていませんが、着実に勝ち上がってオープン入りを目指します。ニシノクレセントをオーストラリアへ快く送り出していただいた西山茂行オーナーや、関係者の皆さまに感謝いたします。

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