日限の縁日 4年ぶり完全復活へ 岡山・大雲寺と千日前商店街

チラシを手に4年ぶりの復活をアピールする西崎住職

 岡山市北区表町の大雲寺境内と千日前商店街(愛称・千日前ハレノワ通り)を舞台とする「日限(ひぎり)の縁日」が23日に開かれる。岡山芸術創造劇場ハレノワの建設に伴う工事や新型コロナウイルス対策で2019年6月ごろから規模を縮小していたため、約4年ぶりの“完全復活”となる。

 寺の境内にはたい焼きやかき氷、クラフトビールといった屋台が登場。商店街にはアクセサリーや子ども服、焼き菓子、パスタなど約50店が並ぶ。ハレノワのメインエントランスでは和太鼓演奏やうらじゃが披露される。境内は午前9時~午後8時、商店街は午前10時~午後4時。

 大雲寺の地蔵は「日限地蔵」と呼ばれ、子授けや健康など「何日までに」と日を限って祈願するとかなうとされる。毎月23日の縁日には露店が並び、その歴史は100年以上といわれている。

 11年12月からは縁日に合わせ、寺や地元有志でつくる実行委が商店街でもイベントを企画。飲食ブースの出店、音楽イベントの開催といった「日限の縁日」として定着したという。

 大雲寺の西崎智教住職(35)は「古くから続いた縁日の歴史を知ってもらうとともに、まちのにぎわいづくりにもつなげたい」と話している。

© 株式会社山陽新聞社