コラソン、ホーム開幕戦黒星 大同特殊鋼に29-39 連携不足でミス重ね

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは15日、那覇市の県立武道館で大同特殊鋼フェニックスと今季第2戦を戦い、29―39で敗れた。ホーム開幕戦を白星で飾れず、シーズン開幕2連敗となった。
 コラソンは新加入のパン・エンジャー(潘恩傑)が初得点を挙げるも、次第に点差をつけられる。仲程海渡のシュートから4連続得点で10―10に追いつくも、7連続失点もあって11―20で折り返す。
 後半も連続得点される場面が目立ち始め、2桁得点差まで開き、そこから点差を縮めることができなかった。
 コラソンの次戦は17日午後1時から、那覇市の県立武道館で大崎電気オーソルと対戦する。
 
▽男子
大同特殊鋼(4)
 39―29(18―11,21―18)
琉球コラソン(0)
 【評】連係がうまく取れずに単調な攻撃やミスが出て、連続得点につながらなかった。
 2点以上の連続得点はコラソンの5回に対し、大同特殊鋼には10回と2倍の差をつけられた。最大の連続得点は大同特殊鋼の7点に対し、コラソンは4点と爆発力でも及ばなかった。
 今季加入したイェスペル・ブルーノ・ブラマニス、パン・エンジャー(潘恩傑)、ウー・ユクシーの3人の外国選手がそろったコラソンだったが、言語の壁もあり連係がうまく取れなかった。

 外国人選手を使う際は、フォーメーションが伝達しきれずパス回しがうまくいかなかった。コート上に同時に立てる外国人選手は2人までというルールにも反し、2分間退場もあった。パスミスが続き、簡単なシュートで終わり相手にいい形で攻撃される場面が増えていった。東江正作監督は「外国人の長所を引き出そうとしたが、日本人のストレスになった。選手の起用方法を考えないといけない」と反省を口にした。

 一方、イェスペルが守備で高い壁になり、パンが長距離のシュートを決め、ウーが長い滞空時間からサイドシュートを決めるなど長所を生かしたプレーも見られた。また、パンが相手守備の視線を高い位置に集めて、東江太輝がアンダーハンドシュートを決めるなど、日本人選手との連係もあった。この日3得点を挙げたパンは「高さを出して、足を使って、パスを出せるようにしたい」と前を向いた。

(屋嘉部長将)
佐藤 速さ生かし後半4得点
 日本人選手で攻めることが多くなったコラソンの後半。その中で小柄な佐藤草太が持ち味のスピードを生かし、後半だけで4得点を挙げた。

 佐藤はパス交換から一気に縦に切り込み、相手守備をかわして後半チーム初得点を挙げる。CBとして試合をコントロールしながらも、相手守備の隙間をスピードあるドリブルでこじ開けて得点につなげた。

 今季は高身長でパワーやジャンプ力のある3人の外国人が加入した。パスの出してになることの多い佐藤。3選手の長所を挙げながら「自分のプレーを貫きつつ、外国人選手を生かせるようにしたい」と互いの長所を引き出し、さらなる得点力の向上を誓った。

 (屋嘉部長将)
外国人の良さ出せず
 東江正作監督(コラソン)の話 (前半は)外国人のいいところを引き出そうとしていたが、逆に日本人のストレスになってしまった。後半日本人だけでやっていると本来のアグレッシブさが出てきた。そこを冷静に見ながらやっていかないといけないなと思う。

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