海の安全 マリン大使が呼びかけ 玉野海保 2人に一日保安官を委嘱

「たまなみ」から海難事故防止を呼びかける横山さん(右)と長澤部長

 海上保安庁の「海の事故ゼロキャンペーン」(31日まで)が始まった16日、玉野海上保安部はほほえみマリン大使2人に一日海上保安官を委嘱し、玉野市沖を航行する遊漁船などに事故防止を訴えた。

 同市築港の宇野港桟橋で委嘱式があり、玉野海保の長澤宏樹部長が「玉野、岡山の海が安全であるよう働きかけていこう」と職員らに訓示。マリン大使の横山咲季さん(20)、轟真歩さん(24)に委嘱状とたすきを手渡した。

 2人は巡視艇の「たまなみ」と「せとかぜ」に分乗。釣り船や水上バイクに近づき、ライフジャケットの着用や、衝突防止に向けた船舶間の意思疎通の大切さを洋上から呼びかけた。横山さんは「美しい海で安全安心にマリンレジャーを楽しんで」と話した。

 岡山県内では2022年に船舶・人身事故が90件発生し、13人が死亡した。

巡視艇から海難事故防止を呼びかける横山さん

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