滝打たれ水難退散や無病息災願う 最上稲荷で夏季大祭

みこしを担いで滝に打たれる信徒

 最上稲荷(岡山市北区高松稲荷)で16日、夏季大祭が営まれた。信徒約700人の代表が滝に打たれながら、水をつかさどる「八大龍王」に水難退散や無病息災などを願った。

 信者たちは本殿で祈祷(きとう)を受けた後、参道を登って本殿裏山の本滝に移動。僧侶の読経が響く中、白装束の信徒14人が交代でみこしを担ぎ、約6メートルの高さから勢いよく落ちる冷水を浴びた。他の信徒は水路を歩き、神木を祭壇に奉納する「法水(ほっすい)渡り」を行った。

 毎年家族で参加している会社員女性(38)=福岡県飯塚市=は「子ども2人が今年も病気にかからず、元気に過ごせるよう祈った」と話した。

 夏季大祭は節分豆まき式(2月)、お火たき大祭(11~12月)と並ぶ最上稲荷三大祭典の一つ。

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