小田凱人が頂上対決を制しウィンブルドン制覇! 全仏に続いてグランドスラム連続V

車いすテニスの17歳小田凱人が全仏オープンに続いてウィンブルドン制覇

現地7月16日、「ウィンブルドン」車いすテニス男子シングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)は、第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス/同2位)を6-4、6-2のストレートで下し、全仏オープンに続いてグランドスラム連続優勝を果たした。

6月の全仏オープンにおいて男子種目で史上最年少となる17歳1ヵ月で優勝し、世界ランク1位にも輝いた小田。グランドスラムで初めて第1シードとして今大会を迎えた。

決勝の相手は、今年の全豪オープンからグランドスラム3大会連続で同カードとなった元世界ランク1位のヒュウェット。直接対決では2勝7敗となっている。

第1セット、小田は先にブレークを許してリードされるも、緊張もほぐれたのか思い切りのよいスイングで鋭いショットを連発。特にバックハンドのストレートの精度は高く、10本のウィナーを奪い、1-4から5ゲーム連取で、6-4で第1セットを取った。

グランドスラム連続優勝へあと1セットとした小田は、多彩なテクニックを持つヒュウェットに第1セットに続いてリードを許してしまう。それでも0-2の第3ゲームでヒュウェットが連続でダブルフォールト。ブレークバックしイーブンに戻した小田は、その後も強烈なストロークで押し切って、第5、第7ゲームもブレークしてヒュウェットを圧倒。最後はこの日最速となる時速162.5キロのサーブで試合を締めて、2大会連続でのグランドスラム制覇を成し遂げた。

9歳で左股関節の骨肉腫を患った小田は、10歳で車いすテニスに出会い、わずか4年後には18歳以下の「車いすテニス世界ジュニアマスターズ」(フランス・タルブ)で優勝し世界一に輝いた。その後も車いすテニス界の史上最年少記録を次々と更新し、昨年4月にプロ転向。今年6月の全仏オープンでグランドスラム初優勝を成し遂げている。

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