C大阪が浦和との上位対決を2-0勝利!  GKヤン・ハンビンのPKストップで反撃も許さず【明治安田J1第21節】

16日、明治安田生命J1リーグ第21節のセレッソ大阪vs浦和レッズがヨドコウ桜スタジアムで行われ、ホームのC大阪が2-0で勝利を収めた。

5位・C大阪vs4位・浦和レッズの上位対決となった今回の一戦。2連敗中のC大阪は上位に踏みとどまるためにも、勝ち点「3」が欲しいところ。12日に行われた天皇杯の大宮アルディージャ戦では長期離脱していた清武がピッチに戻ってきたが、今回はメンバー外となった。

対する浦和は堅守を発揮してリーグ戦10戦負けなし。前節のFC東京戦では前半6分に酒井が負傷交代するアクシデントもありながら、ゴールレスドローで終えている。その酒井は12日の天皇杯モンテディオ山形戦を欠場したものの今節スタメンに復帰。左サイドバックには大畑歩夢ではなく荻原拓也が入った。

静かな立ち上がりとなった中、C大阪が左サイドからチャンスを作る。8分、自陣からのスローインに抜け出した加藤がそのままボックス左まで持ち上がる。対峙したショルツをかわして左足でクロスを上げると、中央で待っていたレオ・セアラが右足で合わせ、幸先良く先制に成功した。

リードしたC大阪が主導権を握る。15分には自陣内でボールを奪って左サイドから速攻。中央から右サイドへ展開するとボールを受けた毎熊がレオ・セアラとのワンツーでボックス内に侵入。GK西川と1対1の場面を迎えたが、ここは西川のビッグセーブに阻まれた。

25分、再びC大阪がカウンターを発動。自陣でボールを奪うと前線のクルークスにパスが通る。そのまま右サイドから持ち上がったクルークスはボックス手前で深く切り返し、カットインから左足でシュート。カーブのかかったボールがゴール左隅に決まった。

2点を先行された浦和も機を見て前に出ていくが、C大阪は守備でも高い集中力を見せる。すると36分、ショートカウンターからカピシャーバが左サイドを上がり、ボックス内に走り込んできたクルークスへマイナス気味のクロスを送る。ついていった荻原は戻りながらの守備となったがスライディングでなんとかシュートは打たせなかった。

なかなか攻撃の形を作れない浦和だったが、前半アディショナルタイムに右サイドからC大阪ゴールに迫る。大久保が左足でインスイングのクロスを送ると、中央で待っていた酒井が頭で合わせたが、これはGKヤン・ハンビンの正面。9本シュートを放ったC大阪に対し、前半の浦和はこのシュート1本のみに終わった。

リズムを変えたい浦和は、後半頭に岩尾を下げて早川を投入。トップ下の安居がボランチ、左ウイングの関根がトップ下にポジションを移し、早川が左ウイングに入った。

前線からのプレッシャーの圧が強くなった浦和。50分には興梠が相手DFのバックパスを狙うが、惜しくも奪い切ることができない。

徐々に攻め込めるようにもなった浦和は、59分に相手陣内で左サイドから右サイドへと大きく展開。右からのクロスを中央で受けた関根がシュートまで持ち込むと、これは相手DFにブロックされたが、こぼれ球に早川が反応。左足でハーフボレー気味のシュートを放つも、惜しくもゴール右に外れた。

その後も荻原が左足でミドルシュートを狙うなど、試合は浦和ペースに。流れを取り戻したいC大阪は70分に交代カードを切る。レオ・セアラと加藤を下げ、上門と鈴木をピッチに送り出し、布陣を4-4-2から4-5-1に変え中盤を厚くした。

浦和も関根に代えて小泉を投入。その後の76分、浦和に大きなチャンスが訪れる。右サイドから仕掛けた大久保がボックス内で倒されPKを獲得。キッカーを務めたショルツはゴール左を狙ったが、読み切ったGKヤン・ハンビンがビッグセーブで止め、反撃の1点を許さなかった。

80分、攻め込まれていたC大阪が左サイドから仕掛ける。途中出場の北野が粘って上門にボールを渡すと、右サイドでフリーのクルークスへ。右足でゴールを狙っていったが、枠を外した。

同点を目指して猛攻を仕掛けた浦和だったが、最後までゴールが遠かった。前半に奪った2点を最後まで守りきったC大阪が強敵・浦和に勝利し、連敗をストップ。浦和は5月10日の鳥栖戦以来、久々の複数失点となった。

セレッソ大阪 2-0 浦和レッズ

【C大阪】

レオ・セアラ(前8)

ジョルディ・クルークス(前25)

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