京都が劇的に競り勝つ! 名古屋は途中出場パトリックの決勝弾に沈む【明治安田J1第21節】

明治安田生命J1リーグ第21節の1試合が16日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、ホームの京都サンガF.C.が2-1で名古屋グランパスを下した。

天皇杯から敗退済みの関係で日程面で優位な情勢での今節となる15位の京都は前節から3選手が入れ替わり、福岡、平戸、山崎が先発。3位の名古屋は120分の死闘から中3日での戦いだが、出場停止の永井と米本に代わって内田とJ1リーグ初先発のターレスを送り出すにとどめた。

試合は京都が出足の鋭さが際立つ入りになり、早々から相手ゴールに襲いかかる展開に。受ける名古屋はGKランゲラックが最後の砦となりながら、反撃の糸口を探るが、京都のハイプレスに苦しみ、なかなか押し返せない。

そのなか、京都は13分にバイタルエリア右で獲得したFKから、キッカーの平戸による右足キックが右ポストに嫌われ、跳ね返りに金子が頭で反応。それもクロスバーを叩くが、ゴール至近距離の山崎が泥臭く右足で押し込んだ。

京都の徹底した前からのプレスに手を焼き、守りも我慢しきれずの名古屋は15分に右サイドでの細かなパスワークから、バイタルエリア右のキャスパー・ユンカーが振り向きざまに左足。だが、惜しくもクロスバーの上に外れる。

良い流れの京都は20分にも敵陣右サイド深くで相手のスローインにプレスをかけ、山崎がボックス右のスペースにボールを出すと、フリーで受けた木下が相手GKと一対一に。だが、力んだか、右足フィニッシュを枠に飛ばせない。

飲水タイム明けから攻めの場面を増やした名古屋は後半の入りからより出力を上げ、全体が前がかりに。58分には山崎にハイラインの裏を突かれるが、GKランゲラックがボックスを飛び出してのカバーで阻み、追加点を許さず。

すると、名古屋は62分にセカンドボールをボックス左で回収したマテウス・カストロが分厚い攻めの起点となり、相手のクリアボールをバイタルエリア中央で拾った和泉が右足シュートをゴール左下に。スコアをイーブンに戻す。

追いついた名古屋は終盤に差しかかってオープンな展開になるなか、ピンチもあるが、75分にキャスパー・ユンカーが独力での中央突破から勝ち越し機。だが、強烈な左足ミドルは惜しくもクロスバーを叩き、チャンスを逃す。

互いに交代カードを切りながら次の1点を目指すなか、後半アディショナルタイムに入ったが、京都が左CKの90+2分にドラマ。ニアサイドの麻田が頭で合わせると、途中出場のパトリックがヘッドで押し込み、勝ち越した。

パトリックがまたも勝負強さを光らせ、競り勝った京都は3試合ぶりの白星。名古屋は3試合ぶりの黒星で2試合未勝利となっている。

京都サンガF.C. 2-1 名古屋グランパス

【京都】

山崎凌吾(前13)

パトリック(後45+2)

【名古屋】

和泉竜司(後17)

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