【カンボジア】自転車輸出、1~6月は31%減の3.3億ドル[製造]

カンボジア商業省は13日、2023年上半期(1~6月)の自転車の輸出額が前年同期比30.5%減の約3億3,100万米ドル(約456億円)だったと発表した。主な仕向け先は米国のほか、英国やオランダ、ドイツなどの欧州各国となっている。クメール・タイムズ(電子版)が14日に伝えた。

商業省のペン・ソビチート報道官は、自転車産業の振興を支援する政策の立案を検討していると指摘。自転車工場の設置を推進することで、輸出の拡大だけでなく、雇用創出や国内の販売価格低下にもつながり、国民に大きな利益をもたらすとの見方を示した。今年上半期の輸出額が減少した理由は明らかにしていない。

カンボジアでは現在、◇AアンドJ(カンボジア)◇スマート・テック(カンボジア)◇XDS(喜徳盛)バイシクル(カンボジア)◇エバーグランド・バイシクル(カンボジア)◇スピードテック・インダストリアル——の5社が、自転車の製造、輸出を手がけている。各社の工場は計13カ所で、うち12カ所が南東部スバイリエン州に集中。1カ所のみ南部カンダル州に位置している。

国・地域別の自転車輸出額で、カンボジアは東南アジアで1位、世界では中国や台湾、ドイツ、オランダに次ぐ5位となっている。22年通年の輸出額は前年比43%増の約9億米ドルだった。

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