朝乃山休場、腕を負傷 再出場は慎重姿勢

  ●「4週間の局所安静」

  ●豊昇龍戦投げこらえ痛める

 大相撲の元大関で東前頭4枚目の朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋=が名古屋場所8日目の16日、日本相撲協会に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して休場した。敗れた7日目の関脇豊昇龍戦で負傷した。7日目まで4勝3敗だった。再出場しなければ、復帰して以来、初めての負け越しとなる。

 8日目の対戦相手だった関脇大栄翔は不戦勝。

 師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、投げをこらえた際に痛めた。16日朝に本人から休場の申し出があり、同親方は「曲げる時に痛いようだ」と説明。再出場には「様子を見てみないと分からない。しっかり治さないといけない」と慎重な姿勢を示した。

 朝乃山は愛知県蟹江町の高砂部屋で朝稽古に参加して腕の状態を確かめた。取材対応はなかった。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「精神的にもだいぶ疲れていたと思う。もう一度気持ちをリセットして、頑張ってほしい」と話した。

 朝乃山の休場は、新型コロナウイルス対策のガイドライン違反による6場所出場停止となっていた昨年夏場所以来で9度目となる。今場所の十両以上の休場者は7人目(途中出場の新大関霧島、再出場の十両一山本を含む)。

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