マカオダービー初制覇 日本人2人目「完璧な内容」 舟橋村出身・中野騎手

マカオダービーを制し、拳を突き上げる中野騎手=タイパ競馬場(土屋真光さん撮影)

 マカオ競馬(中国)で騎乗する舟橋村出身の中野省吾騎手(31)が15日、マカオのタイパ競馬場で行われたGⅠ「マカオダービー」(芝、1800メートル)で1着となり、「マカオ3冠」の一つを制した。日本人騎手の同ダービー制覇は1994年の岡部幸雄騎手以来、2人目となる。中野騎手は「完璧な内容で、自信になるレースになった」と手応えを示した。

 中野騎手はマスターハンターに騎乗。スタートから先頭集団の後ろにつけ、3、4番手を維持し、終盤へ。最終コーナーを回ると、スパートをかけて外からぐいぐいと加速し、一気に抜き去った。

 ゴール直前に馬上から拳を突き上げ、勝利の喜びを表現した。「ダービージョッキー」となり、感情が爆発してしまい「罰金を受けてしまった」という。

 中野騎手によると、マスターハンターはそこまで強い馬ではなく勝利はイメージできていなかったが「他の馬の動きを見て作戦を変更した。冷静に判断できたのが結果につながった」と自らの成長も実感した。

 マカオ競馬ではGⅠレースがダービーを含め四つあり、昨シーズンはGⅠを二つ制した。中野騎手は「(今季は)残る三つも全部とりたい」と野望を語った。

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