100歳矢坂さん、17日に富山県高岡市で初個展 長年創作の書と写真飾る

初めて個展を開催する矢坂さん

 6月に100歳を迎えた富山県高岡市伏木古府1丁目の矢坂曻さんが17日、地元の伏木コミュニティセンターで、百寿記念として書と写真の個展を初めて開く。20代で肺結核を患うなど、もともと体は弱かったが、創作が支えになったとし、「個展を開けるのは周囲の協力のおかげ」と感謝する。

 矢坂さんは40代で写真、50代で書を始め、高岡市民美術展に長年応募してきた。近年はカメラ1台で気軽に楽しめるとして写真に力を入れる。金沢市に住む長男の運転で出掛け、愛用のデジタルカメラで主に風景を撮影している。

 個展では書4点、写真10点を飾る。写真は砺波市の雪景色に夕日が差し込む幻想的な1枚や新潟県の湖で撮った作品を出品する。

 矢坂さんを慕う伏木地区の住民が開催に協力しており、会場で有志による琴や雅楽、ギターの演奏が行われる。7年前に亡くなった矢坂さんの妻、久子さんが愛用していた茶器を用いてお茶も振る舞われる。

 個展の開催時間は午後1~4時。

© 株式会社北日本新聞社