サッカーJリーグの開幕時期を現行の2月から8月ごろに移行する案を巡り、J3カターレ富山は16日、富山県民会館でサポーターら約40人と意見を交わした。出席者からは降雪期の試合が増え、クラブ経営や応援の負担が増すことへの懸念が出たものの、反対との声はなかった。
移行案について、カターレはJリーグクラブ間で議論を進めており、賛否の立場を固めていない。冒頭、カターレの左伴繁雄社長は「みなさんの総意を(クラブ間の議論に)反映させる覚悟でいる」と話した。
カターレ側は1、2月に中断期間を設ける移行案の日程を提示。懸念事項として、冬季の観客数減や降雪時の練習場所の確保、リーグの実質的な稼働期間が減ることに伴うファン離れなどを挙げた。
サポーターからは、移行するタイミングで従来のシーズンの期間がどう変わるのかや、天皇杯など他の大会との兼ね合いなどについて質問が出た。冬場に敵地での連戦が組まれる可能性があることから、現地で応援するサポーターの負担増を心配する声が出たほか、クラブの存続を懸念する人もいた。
カターレは10月中にクラブの見解をまとめる。Jリーグは年内に移行の結論を出すとしている。