岩手県産キャベツ、香港に輸出 岩手町産中心に300ケース

 

 岩手町などで栽培された岩手県産キャベツが、香港へ輸出される。東北経済連合会(東経連、増子次郎会長)が九州の商社などと連携し、現地スーパー向けに出荷。17日から手続きに入る。葉物野菜の輸出は、鮮度や集荷・検品作業がハードルだったが、高い鮮度保持設備を備えた八戸市の卸売業者の協力で実現。日本産の需要が高い市場への参入で、消費拡大とブランド力向上が期待される。

 横沢青果(岩手町沼宮内)が栽培した300ケース(1ケース8玉)を輸出する。県が県産キャベツの輸出を把握するのは初となる。

 青森県産100ケースと一緒に17日、八戸中央青果(八戸市)で害虫や傷みの有無などの検品を受け、冷蔵トラックで東京へ。船便で23日に東京港を出発し27日に香港港に到着する計画だ。香港だけでスーパー約300店舗を展開するデイリーファーム・グループの店舗で順次販売される。

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