京都・祇園祭で「山鉾巡行」 前祭の23基、夏の古都を進む

京都・祇園祭前祭の「山鉾巡行」で、四条通を進む先頭の長刀鉾=17日午前

 京都・祇園祭は17日、見せ場となる前祭の「山鉾巡行」が行われ、豪華な装飾で「動く美術館」とも呼ばれる山鉾23基が夏の古都を進んだ。

 午前9時ごろ、祇園ばやしと「エンヤラヤー」のかけ声とともに、先頭の長刀鉾が出発。稚児の瀧光翔君(11)が、市中心部の四条通に張られたしめ縄を太刀で切り落とすと、観客から「おお」と大きな歓声と拍手が起こった。

 交差点では、見どころの一つとなっている、鉾を90度方向転換させる「辻回し」を披露。竹を車輪の下に敷いて水をまき、引き手の男性らが縄を引くと、ばりばりと音を立てながら、鉾は滑るように向きを変えた。

 後祭では24日に別の山鉾11基が巡行する。

京都・祇園祭前祭の「山鉾巡行」で「辻回し」される長刀鉾=17日午前

© 一般社団法人共同通信社